Medical king clinic
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生活習慣病治療・予防医療
Prevention
LDL Apheresis

血中から病気の原因を取り除く予防医療です。

血液から有害な物質や不要な成分を取り除き、体内のバランスを整える予防医療です。
腎不全、自己免疫疾患、高脂血症など、さまざまな病気の治療に使われています。

血液浄化療法とは

血液浄化療法とは、血液中の不要な物質や有害な物質を除去する治療方法です。一般的によく知られているのは、慢性腎臓病に対する血液透析療法です。血液透析療法のほかにも、除去したい物質や適応疾患などによって血液浄化療法にはいくつかの種類があります。

血液浄化療法の種類 Type

血液浄化療法には、透析、濾過、血漿交換、吸着療法といった種類があります。
それぞれの原理と適用される疾病が違います。

血液透析 / HD

血液透析は、血液を体外に取り出しダイアライザー(人工腎臓)と呼ばれる透析液が流れる透析器(人工膜)を通すことによって、血液中の老廃物や余分な水分を透析液に移動させ、取り除き血液を浄化します。きれいになった血液は、再び体内に戻されます。

適応

  • 急性腎不全
  • 慢性腎臓病

限外濾過 / ECUM

限外濾過は透析液は使用せずに、透析膜に圧をかけて体内の余分な水のみを取り除く方法です。血液中の老廃物を取り除くことはできません。

適応

  • 心不全
  • 肺水腫

血液濾過 / HF

濾過器を使用して体内の老廃物が含まれた体液を捨てて、新しく置換液を血液中に注入する方法です。

適応

  • 血液透析で低血圧を起こす透析困難症の方
  • 眼圧の高い方(緑内障)
  • 心臓に障害がある方(心不全)
  • 脳圧の高い方

血液濾過透析 / HDF

血液透析と血液濾過を同時に行う治療法です。透析液を使用しながら濾過を行い、置換液を血液内に注入します。血液透析よりも大きな老廃物も除去できます。血液濾過透析で用いる置換液の代わりに清浄化した透析液を使用する、オンライン血液濾過透析(OHDF)もあります。

適応

  • 血液透析で血圧低下が起こる方
  • 透析アミロイドーシスで手根管症候群や関節痛のある方
  • かゆみの強い方

単純血漿交換 / PE

単純血漿交換では血漿中の病気に関連する物質を除去するために、血液から血漿を分離して捨て、捨てた血漿と同じ量の健常の方の血漿やアルブミン製剤を補充します。

適応

  • 活動性が強い膠原病でステロイドや免疫抑制剤が効かない場合
  • 神経・筋疾患
  • 甲状腺クリーゼ
  • 胎児溶血性疾患などの産科疾患
  • 胎児溶血性疾患などの産科疾患
  • 血栓性血小板減少性紫斑病
  • 肝不全
  • 劇症肝炎

二重濾過血漿交換 / DFPP

二重濾過血漿交換では血液から血漿を分離した後に、さらに小さな分子量の物質のみが通れる濾過膜に通します。分子量の小さな物質は残り、分子量の大きな物質が捨てられます。

適応

  • 活動性が強い膠原病でステロイドや免疫抑制剤が効かない場合
  • 神経・筋疾患
  • 甲状腺クリーゼ

血液吸着 / HA, DHP

活性炭などの吸着剤を用いて血液中の有害な物質や病気の原因となる物質を取り除きます。透析では除去しにくい尿毒などの物質を除去することができます。

適応

  • 薬物中毒
  • 肝不全
  • 多臓器不全

血漿吸着 / PA, PP

血漿吸着は、血液から血漿を分離して、分離した血漿を吸着カラムに通して特別な物質を吸着して除去する治療法です。LDL吸着や免疫吸着、エンドトキシン吸着、白血球吸着、顆粒球吸着などがあります。

適応

  • LDL吸着(LDLコレステロールを除去):家族性高コレステロール血症
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 高脂血症(薬剤の副作用によって継続してみられる場合)
  • 難治性ネフローゼ症候群

免疫吸着療法

免疫複合体、抗DNA抗体、リウマチ因子、抗アセチルコリンレセプター抗体などを除去。

適応

  • 全身性エリトマトーデス
  • 悪性関節リウマチ
  • ギラン・バレー症候群
  • 多発性硬化症
  • 重症筋無力症

エンドトキシン吸着

グラム陰性菌を除去。

適応

  • エンドトキシン血症
  • グラム陰性菌による敗血症性ショックや重症感染症

白血球吸着

顆粒球、リンパ球、単球の除去。

顆粒球吸着

活性化した顆粒球を除去。

適応

  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 炎症性腸疾患

血液浄化療法には様々な種類があり、除去したい物質や身体の状態、治療したい病気などによって使い分けられています。当クリニックでは「LDLアフェレーシス治療」(LDL吸着療法)を行っております。

LDLアフェレーシス治療による注意点

  • 一度の治療でも効果は得られますが、治療を繰り返すことにより血液の粘度を低下(サラサラに)させ、動脈壁へのこびりつきを防ぐため、生活習慣病などの慢性疾患に対しては定期的な浄化をお勧めいたします。

  • 血管が細すぎる場合や全身状態が思わしく無い場合には治療をお断りする場合がございます。必ず医師の診察の下、医師の判断により治療開始となります。

  • 医師の判断に応じて血液検査、レントゲン、心電図などの検査が必要になる場合がございます。(別途費用が掛かります)

  • 治療中は血圧低下や気分不良が起こる場合がございます。その場合、スタッフに気兼ねなく申し出てください。

  • 治療中は回路が固まり易いため、血液を固まらせない薬剤(ヘパリン)を使用します。そのため、治療後当日は普段より出血が止まりにくい状態になりますのでご了承ください。また、回路の凝固によりやむなく治療を中止する場合がございます。ご理解の程、宜しくお願い致します。

  • 血管の太さや血流の速さには個人差があるため、治療時間や処理量にバラつきが生じます。安全に治療を受けて頂くため、ご理解の程、宜しくお願い致します。

治療の流れ Treatment Flow

  • STEP1.
    カウンセリング

    問診票をご記入いただき、医師が状態を診断し、治療の内容について詳しくご説明いたします。
    ※状況に応じて別途検査(血液検査・レントゲン・心電図など)が必要となる場合がございます。 ※主治医が治療に対して継続困難(アレルギー・血圧低下等)と判断されたときは中止します。(料金は通常料頂きます)

  • STEP2.
    血液浄化治療

    血液を体内から体外へ出して治療を行いますので、自己静脈に脱血側と返血側の2本穿刺を行います。
    治療時間 / 3~4時間 処理量 / 2.0~3.0L 注意点 / アレルギー・血圧低下

  • STEP3.
    結果表送付

    LDLアフェレーシス治療の前後に採血を行います。
    LDLアフェレーシス治療によりどれくらい改善したのかを見ていただけます。血液検査の結果は3日程度でお知らせできます。

よくあるご質問 Faq

  • A.穿刺する際の痛みはあります。穿刺痛軽減の為に治療前に局所麻酔剤を塗布いたします。
  • A.ご予約時に、内服している薬を教えてください。医師が判断いたします。
  • A.治療中は消化器症状の訴えが生じるため、治療前は軽めのお食事にしてください。